「もう止めないか。教室へ行くぞ。」


言い合ってた俺達の間に入って、そのまま靴箱のほうへ歩いていく。


「おい待てよコウ!ロー行くぞ!」


「・・・・・。」


オレは先に行ってしまったコウを足早に追いかけた。


後ろからローがめんどくさそうについてくる。


靴箱に着き、コウを捕まえた。


3人でまたそろって、教室へ向かう。


「キレイな校舎だなぁ・・・。」


ゴミ1つもない白い廊下が、奥まで続いている。


「そうだな。有名な高校だけある。」


と、コウも認めているらしい。


「普通だろ、このぐらい。」


「ローの価値観と同じにしないでくれ、お前は別もんだ。」


こいつは嫌味しかいわねぇのかよ・・・。


そうこうしている間に教室が見えてきた。


「ゴメン。オレトイレ行ってくるわ。先教室行ってて。」


「しょうがないな、リュウバック貸せ。持って行っておく。」


オレはお言葉に甘えて、バックを渡した。


「わりぃ。じゃ、行ってくるわ。」


そうして2人と別れすぐ手前のトイレへ向かった。