涙目になりながら、オレをぶん殴りやがった奴を見る。


こんなことするの、あいつしかいねぇーよ!!!!


「ロー!なんでなぐるんだよぉ!」


あいつ本気でオレの頭を殴りやがった!!


「あ"ぁ"?なんで殴ったかだと?それを俺に聞くのか?ブッ殺されたいらしいな!?てめーのせいで寒い中歩きまくったあげく、オレの大事な時間をなくしたからだろうが!」


ローは顔に青筋を浮かばせながら殺気を放っている。


「それは本当に悪かったって!」


「ロー。これほどいってるんだ、許してやってもいいだろう。それにしてもリュウ、連絡の1つぐらいしてこないか。」


「ごめんごめん、次からはちゃんと連絡するから。」


コウはいつも俺達の中を取り持ってくれる。


コウ。お前は神だ!!!!


「ふざけるなオレは神なんかじゃない。」


「え?なんで聞こえた?もしかしてコウはエスパー使えるとかだったりする?」


「・・・・・リュウ、お前全部口に出てる。」


オレ声に出てたのか?!


「救いようのないバカだな。」


クッソー~~~・・・言い返せない・・・。クソー!


「ロー。よさないか!」


「フンッ・・・・。」


ローはそっぽを向きやがった。


「はぁ~~~~~・・・。」


コウは目に手をかぶせ、長ーいため息をついた。


なんか悪いことしちゃったな。


「ん?リュウその女物のカワイイ絆創膏どうした?」


バカにするみたいにローが聞いてきた。


もちろん嫌味入りで。


「なんでもねーよ!」


「ほら、学校に遅れる。ロー、リュウ行くぞ。」


「ククッ・・・。」


この悪魔め!


オレはふてくされながら足を進めた。