リュウ★ side



「ふわぁ~あ・・・ネム・・・・。」


リュウは欠伸を噛み砕く。


今は駅前の広場にあるベンチに座ってる。


ここで何してるって?


ローとコウを待ってる。


あいつらは駅に停車するバスに乗って来るから、ここで待ち合わせ。


「遅いなー・・・・。」


バスが来る方へ目線を向ける。


来る気配が全然・・・ねーなー・・・。


自販で何か買うか。


少し歩いた路地に自動販売機を見つけた。


お金を入れ選択メニューを押した。


ジュースが下に落ち、屈みこんで取ろうとした時目の端に何か写った。


ん?あれは?


同じ学校の制服・・・・。


リュウの目線の先には女の子を取り囲む男3人。


女の子嫌がってるじゃん、朝からナンパかよ。


・・・・・・・・・。


まだ時間大丈夫そうだし、人助けも悪くないか。


最近動いてなかったからな、朝のストレッチの代わりにぐらいはなるかな。


4人のもとへ足を進める。


チャラチャラした格好でニタニタ笑っている・・・2年か。


少し距離をとって話しかける。


一応先輩だし、敬語使わなきゃいけないか。


「離してあげてください。」


3人の男がオレの声に気づき、こっちに振り向く。


女の子の顔は見えない。


「は?何。文句あんの?」


3人がオレに詰め寄ってくる。


「てかお前1年じゃん、なに上級生にたてついてんの?」


たてついてなにが悪い。てか、自分を過大評価しすぎ・・・。


「俺達が何しようが関係ないだろ。」


カッチーン・・。


頭にきた。


殺っていい?ねぇ、殺っていいよね。


いや・・・・・殺る!


ここ人あんま通ってないし。


周りを見渡しても人っ子一人いない、絶好のチャンスっ!


でも、女の子いるしなー・・・。


最終手段に、とっておこう。