ぼーっと彼の様子を眺める。
時々
「あっやべっ!」
といえば消しゴムをノートに擦りつけ、
「う~ん・・・。」
といえば眉間のシワを1つ増やし、
「よしっ!!」
といえば小さくガッツポーズをして嬉しそうに笑う。
ブツブツと独り言を言いながら表情をコロコロ変える彼を見てると、自然と笑みが零れる。
そういやさっき・・・。
駅で遅れてきた理由を聞いたとき、彼が耳打ちしてきたのを思い出す。
「ローからセーラ達が来るって聞いたから、今日が楽しみ過ぎて寝れなかったんだ。」
照れているのか顔を赤らませ、目線さえあわしてくれなかった。
ほんとに起状が激しい人だな。
すると問題に困った彼が顔を上げた。
「これなんだけど・・・。」
『えっ・・あぁどれ?』
ボーっとしすぎちゃった。
私はそのまま体を乗り出して、止まった箇所を覗き込む。
そしてできるだけ分かりやすいよう、的確に教えていく。
