タラシ男子!!

〜那智SIDE〜

『なぁ、那智。』

『ふぇ?!』

いきなり話し掛けられてびっくりする私。

『そんなにびっくりしてなんだよ…。』

『あ、ごめん。何?愛優斗くん。』

『いや、授業抜け出さない?ってあの2人が。』


ふと見ると、美香ちゃんが手を振っていた。

ま、いっか。

『そうしよっか!』


私達は、先生の目を見計らって、教室を出た。

『校内案内しよっか。』

『うん、あ、初めまして!私、加藤那智です!』

『門山真二。真二って呼んで!』


真二くんもフレンドリーなんだ。

<グイッ>

『!?』

『那智は、俺と回るんだろ。』

『あ、うん!じゃね!真二くんと美香ちゃん!』

『…あ。』

何か声が聞こえた気がするけど、まいっか。