「瑠唯・・・しっかりしろ!瑠唯!」
なんだ・・・?なんで、みんな・・・薫も、サクラも、社長もここにいる?
「か・・・おる・・・」
普通に呼んだのに、声は全然出なかった。
「おまえ、倒れたんだぞ?サクラちゃんがいなかったら・・・おまえ、死んでたんだぞ!」
涙を流す薫。そんな顔をするな。いつもみたいに笑えよ。
「でも、良かった・・・」
サクラ・・・
「あの、すみません・・・私・・・」

「な・・・にが・・・?」
「憶えてないんなら、いいんです・・・良かった。ホント」

「まあ、まずは休みなさい。ゆっくり。な?」
そこでまた、眠りについた。