「良かったね!瑠唯さん。退院出来て!」
「ああ、ホントだな!瑠唯!もう心配させんなよ?ライブ明日だからな!」
・・・?なんでだ?なんでこいつら・・・
「あっ。瑠唯さん、パフェ食べます?」
「サクラ~こいつあまいものダメなんだよ!」
「そうなの?じゃあ、ガト―ショコラは??」
こんなに仲良くなってる?
「はいっ!あれ?瑠唯さん?」
「はは~ん。サクラ!こいつ、あ~んってしてほしいんじゃねえ?」
「じゃあ、ハイ」
なんでだ?
「!?」
「おいしいですか??」
「おっ・・・ま!なにして・・・」
初めて女に食べさせてもらってしまった。最悪。
「ってか、なんかサクラ赤くね?」
目もとろんとしている。まさか・・・
「あっ。これ、焼酎だった・・・」
!?
「薫、飲んだのか!?」
「いや。でも、サクラが・・・」
空になったコップが目に映る。
「はあ・・・」
「ウフフ・・・瑠唯さ~ん、薫くっん。」
フラフラと近づいてくる。
「!?おいっ」
バターン!!
「おいっ!」
「サクラ!」
サクラは俺達、二人の膝に倒れ込んだ。
「・・・なんか、やばくねえ?」
薫が言った。
「なんか、ドキドキする・・・」
ああ、俺も。なんて言えないけど。
「サクラ・・・なんか、綺麗だ。」
寝息をたてるサクラをすっと撫でた。
「おい?おまえ、なにして・・・」
「俺、先に言っとくわ。サクラが好きだ。」
「・・・」
「だから、瑠唯にやらねえから」
「うう・・・ん」
そこで、俺は停止した。