セヴィロスは、確認するように、ずいっと望美に詰め寄る。
そうくるとは思ってもいなかった望美は、戸惑いながら、視線を彷徨わせた。
「え…っと、それは…。」
「母上は、さきほど、そう言いましたよね?」
追い討ちをかけるように、言って来るセヴィロスに望美は困ったように、その瞳を見つめ返す。
「言ったけど…。」
「なら、僕は今のまま、母上を止め続けます。」
きっぱりと、セヴィロスが言い切った。
その瞬間、望美の頬が膨れ上がり、リズヴァーンが苦笑を浮かべる。
様子のわからない九郎と弁慶は、面白そうに、親子の会話に耳を傾けた。
「え~。今のままなの~?」
望美は不服そうな声を上げる。
「そうです。僕は諦めません。」
「大丈夫だって、言ってるんだよ?」
「何と言われようとも、僕は父上みたいに母上には甘くはありません。」
きっぱりと言い切るセヴィロスに、望美はむ~っと口を尖らせる。
そんな二人をみて、リズヴァーンが望美に向かい、声をかけた。
「諦めの悪さは、お前似だ。降参してはどうだ?」
どこか愉しそうに言うリズヴァーンに、望美はキッと目元を吊り上げる。
「い~え。降参なんてしません。私は私の思うことをします。」
「僕だって、いつか母上を止めて見せます。」
二人は宣言をしながら、互いに互いの目を見て、牽制しあう。
子供のけんかが始まりそうな雰囲気の中、九郎がリズヴァーンに声をかけた。
「先生も、苦労してらっしゃるようで、心中お察し申し上げます。」
どこか楽しそうな声を含みつつ、穏やかに言う。
その言葉に、リズヴァーンは苦笑しつつ、言葉を返した。
「昔を見ているようだとは、思わぬか?」
「昔、ですか?」
「そうだ。」
リズヴァーンが言えば、弁慶がクスクスと笑いながら口を開いた。
そうくるとは思ってもいなかった望美は、戸惑いながら、視線を彷徨わせた。
「え…っと、それは…。」
「母上は、さきほど、そう言いましたよね?」
追い討ちをかけるように、言って来るセヴィロスに望美は困ったように、その瞳を見つめ返す。
「言ったけど…。」
「なら、僕は今のまま、母上を止め続けます。」
きっぱりと、セヴィロスが言い切った。
その瞬間、望美の頬が膨れ上がり、リズヴァーンが苦笑を浮かべる。
様子のわからない九郎と弁慶は、面白そうに、親子の会話に耳を傾けた。
「え~。今のままなの~?」
望美は不服そうな声を上げる。
「そうです。僕は諦めません。」
「大丈夫だって、言ってるんだよ?」
「何と言われようとも、僕は父上みたいに母上には甘くはありません。」
きっぱりと言い切るセヴィロスに、望美はむ~っと口を尖らせる。
そんな二人をみて、リズヴァーンが望美に向かい、声をかけた。
「諦めの悪さは、お前似だ。降参してはどうだ?」
どこか愉しそうに言うリズヴァーンに、望美はキッと目元を吊り上げる。
「い~え。降参なんてしません。私は私の思うことをします。」
「僕だって、いつか母上を止めて見せます。」
二人は宣言をしながら、互いに互いの目を見て、牽制しあう。
子供のけんかが始まりそうな雰囲気の中、九郎がリズヴァーンに声をかけた。
「先生も、苦労してらっしゃるようで、心中お察し申し上げます。」
どこか楽しそうな声を含みつつ、穏やかに言う。
その言葉に、リズヴァーンは苦笑しつつ、言葉を返した。
「昔を見ているようだとは、思わぬか?」
「昔、ですか?」
「そうだ。」
リズヴァーンが言えば、弁慶がクスクスと笑いながら口を開いた。

