「馬鹿か?あいつ」 「…………否定出来ません」 紅茶を飲み干してソーサーに置き二人は立ち上がりる。 トンッ ロイは爪先で軽く床を叩いた。 ──ヴゥンッ その途端、二人の足元に魔方陣が展開される。 カッと一瞬強く光り、二人は光に包まれた。 「走らなくても転移で行けばいい」 歩けば15分、走れば5分、転移をすれば00秒。 「………………一応、転移防止結界を張っているんじゃがのう」 ひとつ、ユダの呟きが部屋に響いた。