「そこは最後まで締めるべき所でしょう……」 一度崩れた空気はなかなかもとには戻らないことくらい知っていたので、ユトアももう諦めているが。 「あー、お前らの担任な、今いねぇんだ」 「そこは格好よく決めて欲しかったのう」 何だか流れで軽くなってしまったが、あくまで事態は深刻である。 各属性──火、水、風、土、そして光と闇の頂点に立つ者。 それが『帝』と呼ばれる者達である。