「「!?」」 氷帝の言葉に水帝は驚愕に目を見開き、黒帝は眉をひそめた。 『死の聖剣』 それは、今ではもう伝説としてでしか伝わっていない、かつての勇者の使用していた剣である。 その勇者は、仲間と共に当時君臨していた魔王を倒し、英雄と讃えられた。 しかし、そんな幸せは長く続かない。 人々が魔王を倒す程の力をもった勇者達を恐れ、迫害を始めたのだ。 勇者達は絶望し、自ら魔に身を投じた。 その時に、今まで使っていた白い剣は黒に染まり、後に『死の聖剣』と呼ばれるようになったという。