訳ありか……… 心中で呟く。 「二年前くらいじゃったか……… 急に襲ってくる魔物の数が増えた」 「そして、その理由を解明するために、俺が呼ばれた」 氷帝が後をつぐ。 と、ここで黒帝が口を挟んだ。 「風帝はどうした? 理由を解明するならあいつが一番適任だ」 『神知の風帝』とまで呼ばれる風帝。 確かに氷帝より適任だろう。 「あやつは他の学校に通っておる。 それをいきなり転校しろ、と言うほどでもないじゃろ」 あいつ、学校通ってたのか。 意外なところで新事実を発見してしまった。