「さて、改めて。お前らが此処にとばされたのは………… …………単なる気まぐれじゃ」 そのとたん飛んできてロイの氷の玉を土の壁で防ぐ。 「あいつ、氷魔法も使えるのかよ………」 一瞬の攻防を見た氷帝は、更にげっそりした顔でため息をはく。 「ええ、1ヶ月ほど前に。 涼しくて便利だ、と言っていましたよ。 この分だと氷帝、貴方夏にこきつかわれるかもしれませんね」 ガイは夏の自分を想像して、ユトアはロイのたまった書類を思い出して、それぞれ深いため息をついた。