ロイが再び口を開こうとしたとき、二人―――ロイとユトアの足元に、見覚えのある魔方陣が現れた。




ブォオン



そんな音を立てて展開されたのは…………“強制転移”の魔方陣



「なっ………マスター!」



ロイが抗議の声を上げる前にそれは光だす。



「いってらっしゃ〜い」



視界が変わる前にロイが最後に見たのは、にこやかに手をふるユリシアだった。