「武器は…っと、こんなもんか?」

現在旅の支度中です。

私の世界とこの世界は森の危険性が違うみたい。

だって武器を備えるくらいだからね。

ちょっと怖いけど、二人となら乗り越えられる気が

するよ。

「リュウ、準備できたわよ。」

そう言ってサラが持ってきたのは車。

今更だけど、自由だな~この世界は…。

突っ込みどころは満載だったけど、そこはあえて喉

からでかかった言葉を飲み込むことにした。

「さぁ、出発っ!」

というサラの掛け声で車が走り出す。

「ところでさぁ、リュウ。
宝石ってどこにあるの?」

サラの言葉に私とリュウは固まった。

「「はい?」」

「ちょっと待て!お前明らか知ってるような口ぶりだったよな?!それはボケてるんだよな?」

柄にもなく、リュウが少し焦りながら聞き返す。

「大真面目だよ。確かに森の奥にあるのは事実。
だけど、奥ってどのくらい奥なのかはわからないのよ。」

「ちっ、仕方ねぇな。」

サラの言葉にリュウは納得したか、してないかはさ

て置き、いつものリュウに戻った。