しばらく間が空いてから、サラが口を開いた。

「ごめんね、リュウのこと許してあげて?
リュウ、小さい頃森で両親を亡くしたの。
それからかな、あんな性格になったのは。
『生きれる可能があんのに命を捨てるやつ
なんて、俺は嫌いだ!』って。」

「まぁ、私も分かるんだけどね。
リュウは思ったこと素直に口に出すから誤解されやすいけど、根はいい子だから。」

「わ…私、謝ってきます!」

私、最悪だ。

心配してくれてたなんて知りもせずに傷つけた。

ドアを開けて、すぐ傍にリュウが立っていた。

「リュ…ウ?ご…ごめんなさい。その…心配してくれてありがとう。」

お礼を言うと彼は真っ赤な顔をしていて、

「ばっ、バカやろ!別にお前の心配なんかしてねぇんだよ!
ただ俺はそういうヤツが大嫌いなだけだ!」

ありがとう、リュウ、サラ。

私は少し強くなれた気がするよ。

もうベッドの上に一人でうずくまっている私じゃな

いよ。