「サラ…いつの間にそんな遊びを覚えたんだ。」

カイルも知らなかったらしく、少し驚いている

ようだった。

「レイラに教えてもらったの。分かりやすく説明すると…こうなる。」

と言い出すと、スラスラと文字を書き始めた。

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例えば、3文字の場合は
A B C D E F
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ……
D E F G H I
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「だから、これを変換させると、
月満ちたりし日に、南天し光の集いし場所に
宝眠っている。」

サラの解読した内容がおかしいのに気がつく。

「待って、何かおかしくない?
月が満ちるってことは満月の夜で、
南天はお昼だよね?
昼と夜どっちなの?」

「そりゃ、満月の日の昼だろ?」とリュウが

肯定したもののやはり納得がいかずに聞き返

す。

「でも、どうしたらわかるの?」

「レイラに聞くか?」とまた聞きなれない新

しい名前がリュウの口から飛び出した。

(まぁ、もともとこの世界すら知らないわけで、聞きなれないのは当然なのだが。)


そんなわけで、私達はほとんど成り行きでレ

イラさんという女性のいる街に向かうことに

なった。