カイルが持ってきた暗号は次のようなものだった。

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WVXNL PLFKL WDULVKL KL QL,

QDQWHQ PKL KLNDVL QR WVX GRLVKL

EDVKR QL WDNDUD ZD QHPXWWHLUX

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「え~と、ウヴクスンゥル?何じゃそりゃ?」

ずっと暗号とにらめっこをしても、いっ

こうに解ける気がしない。

「そのままな訳あるかよ。何かの呪文かよ?」

でも、ただのアルファベットにしかみえないよ?

「じゃあリュウは分かるの?」

「いや、わっかんねー。」

だよね、こんなの分かんな…

「シーザー暗号…。」

「シーザー暗号?何、そのシーザーサラダみたいな名前は?」

サラの呟きに対して質問をする。

セラが少し間を置いてから続ける。

「シーザー暗号…アルファベットを何文字かずらせた文字に置き換えることによって暗号化される。
この場合は、たぶん…2文字。」

「「わかんの!?何でわかんの!?」」

思わずリュウとほぼ同時に突っ込んでしまう。

「小さい頃覚えたの。」

「お前の幼少期に何があった!?」

リュウは変わらず突っ込んでいるけど、サラは

本当に何者?