「で、話って何だよ?」

めんどくさそうに聞き返すリュウに、

「実は宝石の話には続きがあって、暗号があるんだ

けど、それを解いたら分かるかもしれないって思っ

て持ってきたんだ。」

「おぅ、それはありがたいけどな…何で俺達が宝石を探してるのを知ってる?」

口角がピクピクとひくついているリュウに対して、

カイルは笑顔で、

「ずっと後をつけてたから☆」

と、舌を出してまるでぺ〇ちゃんのようだった。

「お前はどこぞのストーカーか?
そうかそうか、そんなに刑務所にいきたいか。」

「ま、待ってくれ!冗談だ。」

焦って弁解するカイルに対する彼らの反応は、

「お前が言うと冗談に聞こえねぇんだよ。
んで?じゃあ、何で知ってる?」

「レイラに聞いたんだ。」

「レイラって?」

新しく出てきた名前に、疑問が浮かぶ。

「街の占い師のことよ。彼女は未来を見ることができるの。」

私の問いに対してサラが答える。

「レイラのヤツ…余計なことしやがって…。」

リュウがボソッと呟いたがカイルには聞こえていな

いようだった。