うっ…ごめんなさい!!

潤んだ瞳を向けてくる彼を背に私はリュウの方に駆

けて行った。

その後、彼は拗ねて端の方でじめじめとキノコを栽

培していた。

うわぁ…なんか哀れとさえ思えてきた。

「リュウ、サラ。あの人、知り合い?」

やっぱりあんなに拒絶されるのには、よほどの原因

があるんだろうし…。

「いや、知らない。
と、言いたいところだが、あいつはサラの兄だ。」

…サラのお兄さん?

サラの…

お兄さん?

「って、えぇぇぇぇ!?!?
サラお兄さんいたの?
え?って言うか全然似てないね?」

混乱する私をなだめてから、サラが話してくれた。

「よく言われる。
血は繋がってるけど…ウザイから嫌い。」

その言葉を聞いた彼が、また更にへこんだ。