おばさんにお風呂をすすめられたので先に入らせてもらうことになった。

チャポン...

「あー、生き返るわー」

あ、ちょっと今のオッサンみたいやった...。
何気にショックやな...。

(それにしても音羽、何の反応もなかったな...)

「なんやねん、ちょっと寂しいやんか...」

まぁ、告白されただけで付き合う訳やないけど。
...そーいえば、昔にも似たような事があったなー

―12年前―

「さーちゃん!」

砂場であそんどったうちのところに、まだうちよりも背の小さな音羽が走ってきた。

「?わーくんどーしたん?」

「さーちゃん、トモくんにスキって言われたってホンマ?」

「うん、言われたよ?」

キョトン?として答える。

「アカン!さーちゃんはぼくのやもん!さーちゃんはぼくのおよめさんになるんやもん!」

少し涙目になりながら抱きついてきた音羽。

―回想終了―

「幼稚園ぐらいのときやったかな...」

なんやねん、昔の方が可愛いやんか...。

つか、トモくん誰やねん。
もう覚えないわ。

チャプ

考えるのが嫌になってきて頭までお湯につかり、潜るような形になった。

............


ザバー!!!!!

「なんか腹立ってきた!」

勢いよく湯船から出て、そのまま脱衣場までいく。

ガラッ

あ、ここで音羽来る!
とか、皆さん思ったやろ?
ないない。

そんな、ありがちパターン。
漫画とちゃうからなー

現実はフラグ、ボッキボキに折れまくるもんやで。