『…ぃー…ゅーぃー…優衣ってばっっ』

『ん…ぁかりぃ…おはよー』

ふあーっとアクビをしながら起きた私にベッドの横にいる健とあかりは呆れてる様子。

『8限まできっかり終わりましたけど。』

おもいっきり皮肉じみた声で健が話しかけてくる。

『え?!3時間も寝てた?!』

『寝てた寝てた。』

『うちら授業終わる度に見に来てたんだけど、あまりに気持ち良さそうに寝てるから起こせなかったんだよぉ』

『お前はマジで何しに来たんだよ。』

『だから、二人に会いに♪それに、健だってあかりがうるさいから早く来てくれーってメールくれてたじゃん。』

『ひどっ!!』

あかりがじとーっと健を見つめる。

『だってお前、優衣優衣うるせぇんだもん』

『だからってそんな言い方ないでしょー!!』

二人の言い合いを尻目にベッドから起き上がる。

『さ、帰ろうっか。』

『待て。お前呼び出し。担任から。』

『え…まじ??』

『当たり前じゃぁん!!来たと思ったらずっと寝てるんだから』

『じゃあ職員室行ってくるー。二人どうする?帰っとく?』

『ううん。待ってる♪ファミレスでも寄って帰ろう♪ね、健。』

『別にいいけど。』

『じゃあちゃちゃっと終わらせてくるねー。』

『駐輪場にいるからー』

『わかった!!』

と言いながら私は足早に職員室に向かう。
どうせお説教だろうなぁ…
なんて考えると段々スピードダウンする。