でも札幌だし…いるわけないか。 「彩菜?」 突然、圭ちゃんが私の顔を覗きこむ。 「あっ…なに?」 「なにって…学校着いたから、またな」 「ああ…ごめん。うん、またね」 圭ちゃんと別れて自分のクラスへ向かう。 奏太も、五年後の私とか気にしてるのかな。 探したり、してるかな。