平助SIDE

俺は苦痛に顔を歪めて眠る桜を見つめる。

桜「っ・・・」

必死で何かと闘っているようにも見えるけど・・・。

俺はそっと彼女の手を握ると囁く。

平「桜・・・。お前はもっと俺達・・・いや、俺に甘えてくれていいんだ」

さっきも1人でどうにかしようとしてたし。

そんなことを考えながら小さく息を吐いた俺はあるものを見て目を見開いた。

平「なんだよ、これ・・・」

俺は彼女の綺麗な髪の毛を一房手に取る。

桜の黒く艶やかな長い髪は・・・まるで桜のような綺麗な薄桃色にかわっていった。

俺はただ呆然と眺めていることしかできなかった・・・。