―――屯所に帰ってきた私たちはとりあえず各自部屋に戻った。

いつものように縁側で空を眺めていた私は激しいめまいに襲われる。

さっきとおんなじ・・・。

私は荒い呼吸を繰り返しながらそんなことを考える。

頭痛と吐き気までもが襲いかかってきた。

私はあまりの苦痛に目に涙をためつつも歯を食いしばって堪える。

桜「っ・・・」

平「桜!?」

その声に顔をあげるとお風呂から帰ってきたらしい藤堂さんが焦った顔で駆け寄ってきた。

桜「と・・・どさん・・・」

平「桜!?おい、どうした!大丈夫か!?」

藤堂さんは私を支えながら必死で声をかけてくれる。

そんな中でついに私は意識を手放した。