桜‐幕末恋物語‐


 一SIDE

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一さんへ


お世話になりました。

一見冷たそうに見える一さんは、出会ったときは絡みづらい人だと思ってました。

でも、本当は無口だけど優しさをもった人なんですよね。

いつも無表情だから、微笑んでくれた時は思わず息をのみましたよ。

あまりにも綺麗な笑顔だったから。


一さんとはよく手合わせしましたよね。

すごく強くて、勝つには骨が折れる相手でした。

私が女だからって手を抜かずに全力で戦ってくれた。

それはとても嬉しいことでした。


私の声が出なくなった時も、さりげない優しさを見せてくれて・・・支えになりました。

私は一さんのことが大好きです。

もちろんそれは仲間としてだけれど、一さんの側にいる時は何故か凄く落ち着きました。

お世話になりっぱなしだったけど、次に会うときは私が一さんのお世話ができるような立派な人間になりますよ。

それじゃ一さん、今まで本当にありがとう。


桜より

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