わたしは目に涙をためてそう答えると、平助君の胸に自分の顔を押し当てた。

平「ちょっと教室でようか」

桜「ん・・・」


今、私たちは屋上にいる。

平「桜・・・。やっと会えた」

桜「平助君・・・。お願いきいてくれたんだね」

平「あたりまえだろ。毎日あの手紙読み返してたよ」

そう言って笑う平助君。

私は手紙を書いたことは正解だったと思った。

平「そういえば・・・。総司たちもこの学校にいるんだぜ」

桜「本当に?」

総「本当だよ」

ぎゅっと後ろから抱きしめられた私は体をこわばらせた。

桜「総司、さん・・・?」

総「正解。久しぶり」

振り返った先にいたのは相変わらずいたずらな笑みを浮かべた総司さんだった。