総「それって、僕じゃない、よね」

桜「?」

状況を理解しきれていない私に総司さんは苦笑して見せた。

総「やっぱり君は鈍感だよね」

桜「???」

総「好きなんだ」

その言葉に私は頭をフル回転させた。

桜「好き・・・?それって何を?」

そう言った私に大笑いをしだした総司さん。

総「あははっ!君ってここまで鈍かったんだ!僕はね、桜が好きっていったんだよ」

桜「え・・・」

総「そんな驚かなくても・・・」

そう言って苦笑する総司さん。

私は混乱した頭を整理しながら総司さんを見上げる。

桜「総司さんが私を好き・・・?」

これじゃ復唱じゃん!なんて思いながらも既に言ってしまったのだからどうしようもない。

私はまっすぐと総司さんを見つめると、すっと息を吸い込んだ。