山南「そういえば胡桃君」

桜「はい?」

山南「女性は何をもらえたら嬉しいのでしょう?」

その言葉に私は考え込む。

この時代の人の感覚はよくわからない。

桜「ん~・・・。朱里さんに贈り物ですか?」

山南「はい。けれど何をあげたらいいのかよくわからなくて」

桜「そうですねぇ・・・。心のこもったものならなんでも嬉しいと思いますが・・・。
あ、かんざしとか匂い袋は女性にとっては嬉しいんじゃないでしょうか?」

私の返事に山南さんはなるほどと呟いた。

山南「それでは今度買いに行ってきますね」

桜「はい。きっと朱里さんも喜びますよ」

そう言った私はそのまま視線を戸に向ける。

平「俺も茶のみたい!」

入ってきたのは平助君だった。