桜「伊東さんには隠しごとはしたくありませんでしたから」

伊「あら。ところであなた、剣術は?」

桜「未熟ですが・・・」

私の言葉に平助君が反応した。

平「こいつ、剣の腕もたつぜ。俺の小姓やってるくらいだし」

伊「小姓」

桜「はい。小姓兼女中をやらせていただいています」

とりあえずここは正確な情報。

伊「そう。大変なのね」

桜「いいえ。そんなことはありませんよ。それより、外は寒いですし中に入りましょう。伊東さんが体を冷やされては大変ですし」

私の言葉に伊東さんは満足そうに頷く。

史実では女嫌いって言われてたし、対応には十分気をつけなきゃね!

桜「こちらです」

そう言って身をひるがえした私の後ろを平助君が伊東さんと話しながらついてきた。