―――屯所に帰ると、幹部の皆さんが玄関に集合していた。

桜「あの・・・勝手に抜け出してすいませんでした!」

土「・・・」

っ・・・。やっぱり切腹なのかな・・・?

私は恐怖で震える手を握りこむ。

皆に会う前までは死ぬことなんて怖くなかった。

だけど、皆と出会えた今、死ぬことが凄く怖い・・・。

桜「・・・罰は受けます・・・」

平「おい桜!」

桜「局中法度を破ったものは切腹。それを分かってて抜け出したのは私です」

私の言葉に藤堂さんは息をのんだ。

土「その心掛けはいいことだ。とりあえず、お前は部屋で待機してろ」

私は小さく頷くと部屋に向かった。

すぐに処罰されなかっただけマシかな・・・。