Vermillionと名付けられた候補者は、
現役者も含めて同時に七人存在する。
「次の最も有力な候補者が、あなた達だった。
だから私達が引き取る事にしたのよ。」
「成長の監視か?それとも記憶の操作の為か?」
「監視の事は否定しないけど、記憶を操作するつもりはないわ。」
「朱乃に話すか?本当の親じゃない事。」
「時期を見てそうするつもりだった。
でもあの子の覚醒が思ったよりも早くて。」
魔犬を従えるには、主人の血液を適度に飲ませる必要がある。
「現役の主人は体が弱って、もう長いこと血を与えてない。
それが今回の連続殺人事件、魔犬が暴走した本当の原因なのよ。」
「それで早いこと現役を始末して、朱乃に代替わりさせようって魂胆か。」
「元々彼はもう長くないの。これ以上の秩序の乱れは、許されないわ。」
「向こうに行ったらどうなるんだ?」
「行ったが最後、二度とこの世界に戻る事はないわ。
魔犬の主人は、人間が魔界に属する唯一の特例よ。
それ以外の例が許されないの。」
「二度と、会えないって事か……」
朱乃……俺の大切な妹。朱乃に、会えなくなる。
「俺が、代わりに行くと言ったら?」
「本当に妹想いのお兄ちゃんね。上と掛け合ってみるわ。」
玄関の鍵が回った。朱乃が帰って来たらしい。
俺はソファーに横になって本を開いた。
―――
現役者も含めて同時に七人存在する。
「次の最も有力な候補者が、あなた達だった。
だから私達が引き取る事にしたのよ。」
「成長の監視か?それとも記憶の操作の為か?」
「監視の事は否定しないけど、記憶を操作するつもりはないわ。」
「朱乃に話すか?本当の親じゃない事。」
「時期を見てそうするつもりだった。
でもあの子の覚醒が思ったよりも早くて。」
魔犬を従えるには、主人の血液を適度に飲ませる必要がある。
「現役の主人は体が弱って、もう長いこと血を与えてない。
それが今回の連続殺人事件、魔犬が暴走した本当の原因なのよ。」
「それで早いこと現役を始末して、朱乃に代替わりさせようって魂胆か。」
「元々彼はもう長くないの。これ以上の秩序の乱れは、許されないわ。」
「向こうに行ったらどうなるんだ?」
「行ったが最後、二度とこの世界に戻る事はないわ。
魔犬の主人は、人間が魔界に属する唯一の特例よ。
それ以外の例が許されないの。」
「二度と、会えないって事か……」
朱乃……俺の大切な妹。朱乃に、会えなくなる。
「俺が、代わりに行くと言ったら?」
「本当に妹想いのお兄ちゃんね。上と掛け合ってみるわ。」
玄関の鍵が回った。朱乃が帰って来たらしい。
俺はソファーに横になって本を開いた。
―――

