雲はとても高く、 空は透き通る様に澄んでいる。 「今日は、お天気だ…」 私は溜息を吐いて、カーテンを閉めた。 ふと、鏡の中の自分と目が合った。 朱い瞳が此方を睨み返している。 こんな天気の日は、 瞳の色が一際目立つ。 私は布団に潜り込むと、 再び目を閉じた。