彼は私の金魚。




「そんなことないですよっ!
 でも、お嬢様、
 ご自分のお気持ちに正直に生きてくださいね。
 後悔なさいませんように。
 いい恋をなさってくださいね。」



満面の笑みを私に向ける。



「わっ私は好きな人なんていないわっ!」



慌てる私を後目に一礼して部屋を出て行く。

私って爽のこと…

どう思っているの…?