「ああ、わかった。迎えは呼んだか?」 「はい、すでに手配しています。」 「ならいいな。お前は学園に残るんだろう?」 「いえ、私も爽世様と一緒に帰ります。」 そう言った私を澤口先生はじっと見つめた。 「何か?」 澤口先生はフッっと笑い、目を逸らした。 「いや、何でもない。わかったよ。」 「では、失礼します。」 職員室を後にし、教室へ向かう。