「爽世様、どうぞ。」 優しく微笑み、 私が頭をぶつけないようにそっと手を添えて。 「ありがとう。爽。」 「いえ、爽世様。」 「それでは出発致します。」 いつもと変わらない爺やの運転、 いつもと変わらない外の景色。 屋敷から学園までは15分程。