「爽世様、そろそろ出ましょうか。」

「ええ、そうね。」

「爺や車の手配をお願いします。」

「かしこまりました。御坊ちゃま。
 宮沢さん、食器を下げておいてくださいね。
 くれぐれも食器を割る事の無いように。」

「はい!かしこまりました!」

「では、よろしく頼むわ、芽衣子。行ってくるわ。」

「行ってきますね。芽衣子さん。」

「はい!いってらっしゃいませ。
 お嬢様!御坊ちゃま!」



家を後にし、用意された車のドアを爽が開けてくれた。