「……うわぁァアアア!!」 体が雪崩と一緒に引きずられていく… 止まらない… まだ止まらない… まだ………止まらない… どれだけ滑っただろうか… ゆっくり目を開ける… 同じ真っ白な景色…… いや…違う! 右手前方に小屋がある…! 木造であまり頑丈そうではないが、白い景色の中うっすらとぼやけて見える… 「……た…助かった…!」 埋もれた手足を出し、小屋に向かって走り出した。