『榊芽瑠!!』
『はい。』

−−−−−−−榊 芽瑠−−−−−−−−
榊芽瑠(さかき める)
17歳
几帳面で真面目。多少天然。

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私榊芽瑠。
東堂南高校の2年。

学年トップの成績と、容姿。
小さい頃から苦労はしなかった家柄。

何一つ不自由などなかった。
けど私は満足しなかった。


なぜなら…。
恋をしたことがなかったから。


でも、両親からは恋など必要ないと言われた。
だから、私は望んでいない。


『生徒会、生徒会長に任命する。』
『ありがとうございます。』

今は学校の体育館。
生徒会任命式が行われている。


なぜ私が生徒会長に任命されたのか…。
それは、クラスメイトで幼なじみの、梶原愛瑠斗のせいである…。


−−−−−−梶原 愛瑠斗−−−−−−−
梶原愛瑠斗(かじわらあると)
17歳
お調子者で、人気者。

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『あ、生徒会長は芽瑠が適任だぜ!!』
『ちょ、愛瑠斗?!』
『いいだろ?芽瑠。』

いつものお調子者な笑顔を見せて、私を強引に…。


『副会長、早乙女奏多。』
『ありがとうございます。』

早乙女…奏多…??
あの1年で学年トップっていう??


−−−−−−早乙女 奏多−−−−−−−
早乙女奏多(さおとめかなた)
16歳
冷酷、感心がない。

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『…榊会長。よろしくお願いします。』
『早乙女くん、よろしく。』

私たちは握手を交わした。

〜これが彼と私の出会い…〜