「優。」
先生が不意打ちに私にキスをした。
「せ、先生……」
「今度はきちんと名前を呼んで?」
先生の視線は私を捕らえて離さない。
「好きです、静夜さん……」
「っ!」
一気に先生の顔が赤くなる。
先生をこんな顔にさせることが出来るのは私だけ。
「……全部、俺だけのものだから。」
優しく微笑み、先生は私に顔を近づける。
「優の甘い言葉も、この唇も。」
学校だけれどやっぱり拒むことなんて出来なかった。
今だけこの場所は私達2人の秘密の恋の場所。
――私は貴方に出会って恋の味を知ることが出来た。
まだまだ分からないことも知らないこともきっとある。
だから先生、もっと教えて?
私にあなたの恋の味というものを。
これからも、ずっと――――…
ー終ー


