月と太陽の恋模様



「見覚えがあるんですね?」




「ありますけど…それだけで疑われてしまうんですか?」




「いいえ…林道先生が仰るには月野先生と仲道さんが家で会っていると…」




「校長先生、それは違います。」




「違う、ですか?」




「私は毎日友人の家で夕食をいただいていたんです。その友人の家が仲道さんの家とお隣だったということです。」




「成る程。
林道先生、月野先生はこう仰っていますよ?」