月と太陽の恋模様



「いんや。分からんぞ?祖父さんみたいにぽっくり逝くかもしれん。」




「またまたー」




今思えばお祖母ちゃんは分かっていたのかもしれない。


命の灯が消えるその時を。




「優や、辛い時には笑いなさい。何があっても笑うんじゃ。」




こうやっていつもこの会話は終わる。




「その笑顔で全てを跳ね返すんだよ。」




だけどその日は違ってた。


お祖母ちゃんはこの翌日に亡くなった。