月と太陽の恋模様



「この鈍感。」




「悪いが俺は林道先生に興味はないんだ。」




仲道は…きっと気づいているんだろう。


あの廊下で話した後、林道先生が偶々あの場所を通ったとは考えにくい。


きっと彼女に何かを言ったんだ。




「アイツを泣かせたら、絶対許さないからな。
――お前を殺してやる。
仏の顔は二度までだ。」




「分かってる。」




一度目なんてなかったくせに。コイツはたまに意味の分からないことを言う。