「次からは気をつけますよ。」 「陽崎先生の口ほどアテにならないものはありません。」 「ほー…月野先生言いますね。」 「事実です。」 「……教頭先生に注意を受けるのでちょっと外へ出ましょうか?」 「えぇ、ぜひ。」 俺達は職員室を出た。 去年は陽崎とのケンカでよく注意を受けたものだ。 さすがに学習して注意を受ける前にこうして外へ出ることはしばしばある。 しかし、今日はそうではない。 「俺に感謝しろよ、月野。」 屋上に着くや否や陽崎が言った。