月野先生は視線を泳がせる。 「あ。」 目が合った。 「私のためにチョコを用意してくれた皆さんはどなたですか?」 はーいと女子生徒が手を挙げる。 「俺は?」 と陽崎先生が聞けばまたもや女子生徒が手を挙げる。 両方の人も居れば、1人だけという人も居るみたいだ。 勿論私は多数決講座に参加はしない。離れた所から様子を窺うだけ。