「今日は数学の授業よ!」 「…………」 「月野先生、ますます麗しいお姿になってファンとして……って優、聞いてる?」 「あ……何?」 「"何?"じゃないわよ!月野先生の授業よ!今日、優当たる日じゃなかったっけ?」 「あ……」 そうだ。前回の授業で解答出来なくてチャイムが鳴ってしまったから今日は私から問題を解かなければならないんだった。 「ハァ……仕方ない。植田振ってから元気ないみたいだし…今回だけ特別よ。本当は優のためにならないんだからね。」 舞は私にノートを見せてくれた。