月と太陽の恋模様



「ひ、陽崎先生!鍵開けて下さい!」




今まで何回も言った言葉なのに有り得ないくらい噛んでしまった。




「良かった…今日は来てくれたんだな。」




陽崎先生の言葉に胸がじんわりと温かくなる。




「先生……」




「悪い。鍵、だったな。」




今日は月野先生は居なかった。




「「…………」」




気まずい沈黙が流れた。