分かってたはずなのに。 分かってて月野先生に想いを伝えたはずなのに。 ―――やっぱり辛い。 舞以外に親しい関係を持てる人が居なかった。 高校に入って、先輩には優しくしてもらえたけど、クラスに戻ると舞とばかり話し込んでいた。 だけど植田に告白された日から段々私にクラスの皆が話しかけてくれるようになった。 部活の他のパートのメンバーと仲良くなれたのも植田と陽崎先生と話したあのバスの中でだった。 私はその日、ベッドに顔をうずめて眠った。