「仲道さん、居ますか?」 月野先生がやって来たのは9時過ぎだった。 「月野…俺の部屋なのにいつもそれだよな?」 確かに言われてみれば不思議な話だ。 月野先生は大体こうやって部屋に入って来る。 「……最優先事項だからな。」 「月野が甘い!」 「フェロモン炸裂!」 ―――また始まった。冷やかしタイム。 「やったね月野。」 「優ちゃんの顔赤いよ。」 ……分かっていても慣れるものじゃないんです。 「あぁ、そうだな。」 だからそんな笑顔で私をさらに赤くさせないで下さい。