「今日の優ちゃん元気ないね?」




若葉さん達の家にお邪魔している時だった。




「え?そうですか?」




「何か合ったの?」




竹垣さんと若葉さん両方に指摘された。




「別に何もありませんよ?」




「何か隠してない?」




「隠してません。」




勝手な私情だ。話すわけにもいかないし、こんなの話せない。


いつの間に私はこんなに嘘をつくことが下手になってしまったのだろう?



―――…あぁ、そうか。


陽崎先生や植田みたいな素直な人に出会ったからだ。